《ボランティア体験レポート》伊藤隆介「長征―すべての山に登れ」設営

不燃ゴミと公共残土を積み上げ造成された人工の山であり、札幌市東区唯一の山として近隣住民に愛されているモエレ山に、処分される予定だった廃棄自転車が登ります。

とは言え、自転車が自力で登ってくれるわけもなく、人力で1台ずつ運ぶのです。麓から山頂までは52m。10階建てのビルぐらいの高さがあります。エレベーター生活の私には途方もない高さです。

ところが、当日に公園管理の方が作業機械で山頂まで自転車を運んでくれることになり、私たちボランティアは設営のための準備に専念することができました。こうして、沢山の方の協力で作品が作られていくんだなぁと嬉しくなる(自転車を抱えての登頂をしなくて良くなって喜んでいるわけではないですよ!)。

 

この間に私たちは設営機材の振り分けをし、伊藤さんから設営方法のレクチャーを受けて、麓のベースキャンプからアタック開始となります!

 

 

ふたりペアでの設営作業レクチャーの様子。電動ドリルは扱いに慣れた人が使います(簡単なんだけどね)。準備作業は、体力温存のために日陰で行います。子供たちの遊ぶ声を聞きながら、心地よい風に吹かれながら気持ちのよい作業でした。

 

 

山頂付近に散乱した自転車たち。いよいよこの子達を自立させますよー!ボランティアも一緒に2日間で作り込んでいきます。

写真は1日目の様子、2日目も更に自転車を増やします。完成したら、どんな風に見えるのだろう…楽しみです。

 

…と、ここで私はタイムアップ。午後の市電プロジェクトサポート説明会に備えて、涙を呑んで資料館へ戻ります。

本丸を攻められなかったのは、ちょっと…、いや結構本気で悔しいので、会期中に自分の自転車と作品を一緒に写真に収めることで晴らそうと目論んでおります。

 

帰り際にガラスのピラミッド前庭では噴水が気持ちよく噴き出しているのを目撃。ここでも、子供たちが大喜び。

この屋内スペースでは、大友良英+青山泰知+伊藤隆之による百台以上もの中古のレコードプレーヤーを使用した作品《without records》の新作モエレ沼公園バージョンと、松井紫朗によるバルーン状の彫刻作品が発表されます。…と言うか、既に見えてます(笑)

ボランティアセンター 成田 真由美